「障がい」ではなく「生きづらさ」
人は生きていくうえで誰しもが何らかの生きづらさを抱えて生きていると思います。
彼らは、その度合いがたまたま他者よりも高かっただけと考えています。
彼らは「研修生」
我々の事業所を利用される方のことを「研修生」と呼んでいます。それは、あくまで事業所は通過点であり、いろいろな力を身につけ、いずれはここから巣立ち社会に羽ばたいてもらいたいと考えています。
我々が支援を展開している京田辺市では、支援学校から毎年10人前後の新卒者が社会に出ていきます。
しかし、京田辺市にあるほとんどの事業所が定員を満たしており、行き場がない状況に陥っています。
これを解決するためには、一人でも多くの方が力を付け社会に巣立ち、新しい方が事業所を利用し研修ができるように流れを作ることが必要です。しかしそのためには我々のような事業所だけの力では限界があります。社会を巻き込んだ大きな流れが必要不可欠です。
これからの日本の経済社会は確実に労働者不足に陥ります。
外国からの労働力に頼る前に、まず「生きづらさ」を持った方が社会の一員として迎えられ、周りの人の助けを借りながらでも役割を果たせる、そんな社会を一緒に築いていただけたらと思います。
えーるでは就職を目的に研修を行う方を対象とした3つの福祉サービスを揃えています。
就職を目指す方がより企業に近い環境下で研修を行うことで、将来働くイメージを持ちやすいように支援します。
また研修生を対象にした外部研修にも参加し、社会マナーや金銭管理などの勉強をします。研修期間は2年です。
就職するにはまだ様々な課題があり、もう少し研修を必要とする方や就職したが、新たな課題が見つかり再度研修が必要となった方がそれぞれの課題に合った内容の研修を行っています。研修期間は無制限です。
就職された方に対してのアフターフォローを目的としたサービスです。その方の状況に合わせて最低月1回以上企業の担当者、研修生双方に面談を行い、その時々の課題に応じたアプローチを行います。支援期間は3年間です。
現在えーるが取り組んでいるプログラムは農業、製茶作業、箱折り等の軽作業、調理補助、接客、食品加工となっており、各自の力量や将来の目標に応じて役割や課題を提供しています。
同市内の他事業所とも連携・協力体制を持っており、様々な仕事に対応することができます。
レベルが上がってきた方は契約している協力企業様の力を借りて、グループ実習や個別実習を積極的に行っています。
実習を通して就職のイメージをより深めるとともに、新たな課題の発見、解決に向けた研修を行っていきます。
また企業側から、どういった力を身につける必要があるか?アドバイスをいただき、支援に活かしています。